トップの写真

1.ペンキとは?

そもそも、ペンキにはどのような役割があるかご存知ですか?主に3つの役割があります。

①美観性

1つ目は美観性です。見た目を綺麗にしたりカラフルにしたり、 ツヤを出したり抑えたりと使用する塗料によって建物などの印象は大きく変わります。 塗装することで見る人を喜ばせたり、悲しませたりと人の感情を動かす効果もあります。

外壁の写真

②保護

2つ目は保護です。建物や素材に塗装することで寿命を延ばすことができます。 耐候性、耐久性、防食性などといった効果があります。

 耐候性:太陽光や温度・湿度の変化、雨・風・潮風などの気候の変化などに対し、変質や劣化を起こしにくい性質。

 耐久性:外部からの物理的・化学的な影響に対して、どれだけ長く抵抗できるかを示す性能のこと。

 防食性:金属の腐食を防ぐこと。

③付加的な価値

3つ目は付加的な価値です。 塗料には美観と保護のほか、「防虫、防腐、防さび、防カビ」「耐熱、遮熱」「抗菌」などの機能を付与したり「蛍光、蓄光、光電導機能」を持たせたりすることによって物の価値を高めることができます。

木材に防腐剤を添付している写真

[ 木材に防腐剤をペイントしている様子 ]

今でこそ3つの役割がありますが、昔は色を付けることがペンキの主な役割でした。 ペンキの質が良くなるにつれ、錆び止めや物を長持ちさせるために使われ出しました。

2.水性塗料と油性塗料の違い

30〜40年前は水性塗料が主流ではありませんでしたが、現在は水性塗料が主流になっています。 水性塗料も油性塗料と謙遜ないぐらい品質が良くなってきています。

水性塗料と油性塗料の主な違いは3つあります。

①希釈が水か溶剤か

水性塗料は水で、油性塗料は溶剤で希釈します。

②臭い

一般的に水性塗料と比べて油性塗料の方が臭いが強いです。

③環境面

油性塗料の方が水性塗料よりも環境に悪いです。 なぜなら、油性塗料は原油が主成分であり、溶剤で希釈する必要があるからです。 製造工程での二酸化炭素排出量(VOC)も水性塗料の方が少ないです。

では、水性塗料と油性塗料のメリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?また、どんな場所を塗装する際にオススメでしょうか?それぞれ見ていきましょう!

水性塗料 油性塗料
メリット ・油性塗料と比べて環境に良い ・鮮やかな色が出る
・乾燥が早い
・耐候性が高い
デメリット ・油性塗料と比べて鮮やかな色が出にくく、【濃い赤・濃い青・濃い黄など】が白濁り、黒濁りする可能性がある
・耐候性が低い
・環境に悪い
おすすめの塗装場所 ・室内
・外壁
・住宅が密集している場所
・学校
・鉄部
・耐候性が必要な場所

3.白ペンキの選び方

実際にペンキをホームセンターやネットショップで購入するときに、何を比較して選べばいいのでしょうか?

塗料を比較するときは、下記5点に着目して選びましょう。

3-1. 塗りやすさ

次のようなペンキが塗りやすいと言えます。

 とまり(塗膜の隠蔽力)が良い

 希釈する必要がない

 粘度が低い

 DIY向けに販売されている

3-2. コストパフォーマンス

次のようなペンキがコストパフォーマンスが良いと言えます。

 工程が短縮できる

 安価で長持ちする

 DIY向けに販売されている

 希釈する必要がない

 肉持ちが良い(厚く塗れる塗料)

 レベリングが良い(塗料を塗った後、塗料が流動して平で滑らかな塗膜ができる性質)

などが挙げられます。

工程を短縮できる塗料とは、例えば「下・上兼用塗料」、「下・中兼用塗料」、「錆び止め・上塗り兼用塗料」などが販売されています。これらは2回かかる作業を1回に減らしているのでコスパが良い塗料と言えます。 ただし、工程を省略した分、耐候性などは弱くなるので用途によっては向かない可能性があります。目的によって使い分けましょう!

3-3. ツヤ

調整できる艶の種類は最大で以下の5段階です。艶は全部で5段階ですが、5段階全てを用意できない塗料も多いので、注意が必要です。

艶の種類の画像

艶あり・艶消しはお好みでお選びいただくのが1番かと思いますが それぞれ下記のようなメリット・デメリットがあります。

               
艶あり 艶消し
メリット・汚れが落ちやすい(親水性)
・耐候性が強い
・和風の落ち着いた家に合う
・経年による見た目や雰囲気の変化が少ない
デメリット ・ギラギラして目が痛い
・艶感は基本的に2〜3年で消える
・耐候性が低い(艶消し塗料は基本的に、艶あり塗料に「艶消し添加剤」を入れる事で艶を落としており、艶消し添加剤を混ぜることによって耐候性が落ちる為)
・汚れが付きやすく、目立ちやすい(艶を消すと表面の粒子が荒くなる為)

艶消し塗料は汚れやすいのがデメリットですが、艶消し塗料にコーティング剤を上塗りすることで汚染を防ぐことができます。 例えば、日本ペイントが販売している「クリスタコート」などです。 艶あり塗料にコーティング剤を上塗りすると1番汚れが付きにくいです。  

3-4.乾燥時間

塗料は乾燥して初めてその機能を果たすことができます。

乾燥にはいくつかの種類があり、乾燥の速度・程度などは素地の状態、使用時の環境とも密接な関係があります。

【乾燥の状態】

 指触乾燥:表面を軽く触っても、塗料が指につかない状態(中までは乾燥していません)。

 硬化乾燥:指で塗装面を強く押したときに塗膜に指紋がつかない状態。

 完全乾燥:塗膜内部が完全に乾燥している状態。

塗料の説明書にそれぞれの乾燥時間が決まっているのでそちらを参考に塗装していただくと綺麗に仕上がります。

建築では塗り重ね乾燥時間(塗料を塗り重ねる作業での、塗りの時間間隔)というものがあり、これを守らないと 層間剥離が起こる可能性が高まったり、仕上がりが悪くなったりします(ローラーが下の塗料を引っ張ってくるため)。

3-5.臭い

臭いの感じ方は人それぞれですが、一般的に水性塗料より油性塗料の方が臭いがきつく、シンナーのような臭いがします。

なぜそのような臭いがするかというと、基本的に油性塗料にはイソプロピルアルコール、ブタノール、メタノール、キシレンなどのシンナー (有機溶剤)が利用されており、それが刺激臭を引き起こしているからです。

水性塗料は油性塗料と比べて臭いが少ないですが無臭ではありません。塗料を安定させるためのVOCが少し入っているからです。 VOCとは揮発性有機化合物の略称で、塗料・印刷インキ・接着剤・ガソリン・シンナーなどに含まれる物質です。

エポキシ・ウレタン系の塗料は特に臭いがきつく、F☆☆☆☆(エフフォースター)の塗料は臭いが少ないなど、 塗料の種類によって臭いも違いますので、目的や用途に合わせて選んでくださいね。

 F☆☆☆☆(エフフォースター):JIS規格のマークで、シックハウス症候群などの原因であるホルムアルデヒドの拡散が少ないことを示しています。 ☆4つレベルは「室内でも制限なく使える」という最高ランクです。

4.塗料のプロおすすめ
白ペンキ5選!

白ペンキの選び方でご説明した5つの観点を評価項目とし、白ペンキをランキング形式でご紹介します!

まず、評価方法からご説明します。

評価方法(5項目)

 塗りやすさ

ローラーと刷毛を使用して、木材・石膏ボードに塗装し塗りやすさについて検証しました。

 コスパ

価格(円)÷容量(gまたはml)の計算式で、1g(ml)あたりの価格を算出しました。

 ツヤ

1度塗り、2度塗りの乾燥後にそれぞれの塗料の光沢を見比べました。

 乾燥時間

それぞれの商品に記載されている乾燥時間及び実際に乾燥にかかった時間を測定しました。

 臭い

実際に弊社社員に臭いを嗅いでもらい、その結果を集計し、評価しました。

それでは、各項目に沿ってランキング形式でご紹介していきます。

5位 STYLE DIY(スノウホワイト)/ 日本ペイント株式会社
STYLE DIYの写真

実際に使用した感想としては、①ハケ目が目立たない、②思ったよりもツヤがある、という2点が挙げられました。

ハケで塗った際にムラがほとんど無い点、カラーバリエーションが全68色と非常に多い点がとても魅力的な商品だと感じました。

4位 ソリッドカラー(ホワイト)/ 和信ペイント株式会社
STYLE DIYの写真

実際に使用した感想としては、①とても塗りやすい、②低臭である、という2点が挙げられました。

ワックス状で、スポンジにとって塗ることが出来るため、ハケやローラーで塗るよりも断然塗りやすかったです。 木部の着色が初めての方でも失敗無く着色できると思います。

3位 ミルクペイント(スノーホワイト)/ ターナー色彩株式会社
STYLE DIYの写真

実際に使用した感想としては、①初心者でも塗りやすい、②乾燥時間が早い、という2点が挙げられました。

カラーバリエーションも流行色を捉えていたり、パッケージの可愛さやホームセンターで気軽に購入できる点でも、DIY初心者にとって大変使いやすい商品だと感じました。

2位 SWARO COLOR(VANILLA CREAM)/ 株式会社六り
STYLE DIYの写真

実際に使用した感想としては、①コスパが1番良い、②他製品には無い絶妙な色味、という2点が挙げられました。

SWARO COLORは、5商品の中で最もコスパが良く、1g当たりたったの2.4円!これは、コスパが最も低い商品の約7分の1という結果でした。 色味に関しては、オフホワイトでもなく、アイボリーでもない絶妙に落ち着いた色味を演出できます♪

1位 SHOGEN COLOR(SHOGEN WHITE)/ 株式会社六り
STYLE DIYの写真

実際に使用した感想としては、①ほぼ無臭、②白色が最も綺麗、という2点が挙げられました。

5商品の中で、真っ白に一番近い白色だったのが「SHOGEN WHITE」でした。6色の色を組み合わせてオリジナルの色を作ることもできるので お子様にも大変オススメの塗料です。

5.木材や石膏ボードにオススメのペンキ

上記5つの塗料を木材と石膏ボードに塗装し、仕上がりを比べてみました。

木材
木材に塗装した写真

ローラーで塗装する場合はどの塗料も綺麗に仕上がりました。ハケで塗装する場合はSHOGEN COLORかSWARO COLORがオススメです!ハケ目が目立たず綺麗に塗装できます。 SWARO COLORは他の商品と比べ塗装した時の隠蔽力が高く、木目をあまり目立たせたく無い時にオススメです。逆に、木目を活かしたい場合はソリッドカラーがオススメです。

木材にSWARO COLORを塗装した写真 木材にソリッドカラーを塗装した写真
石膏ボード
石膏ボードに塗装した写真

石膏ボードに塗装する際は、ローラーとハケどちらもSWARO COLORがオススメです。ハケ目が目立たず綺麗な仕上がりになりました。

石膏ボードにSWARO COLORを塗装した写真

6.まとめ

いかがでしたか?ペンキは色味や艶感など、見た目を華やかにするだけではなく、目的や用途によって使い分けることが重要です。「どこに塗装するのか」「塗装する際に何を重視するのか」という 観点を持って、是非DIYを楽しんでください!

7.動画

塗料のプロが実際に比較実験を行い、初心者におすすめの白ペンキを比較してみました!是非ご覧ください♪